轢き逃げ 最高の最悪な日
映画のレビューは、ここから5月に見たものになります。
4月はバタバタし過ぎて1本しか見られなかったのですね。
轢き逃げ 最高の最悪な日 監督:水谷豊 主演:中山麻聖、石田法嗣、小林涼子
とある地方都市。大手ゼネコン勤務の宗方秀一(中山麻聖)は、副社長の娘・白河早苗(小林涼子)との結婚も控え、公私共に順風満帆だった。ある日、親友の森田輝(石田法嗣)を助手席に乗せて結婚式の打ち合わせに向かおうと車を走らせていたところ1人の女性を轢き、そのまま現場から走り去ってしまう。刑事の柳公三郎(岸部一徳)と前田俊(毎熊克哉)は捜査を開始する。
『TAP THE LAST SHOW』では監督を務めた『相棒』シリーズなどの水谷豊がメガホンを取ったヒューマンドラマ。轢き逃げ事件に翻弄(ほんろう)される人々を映し出す。水谷自身も出演するほかドラマ「牙狼 ~魔戒ノ花~」などの中山麻聖、『竜宮、暁のきみ』などの石田法嗣、ドラマ「魔王」などの小林涼子をはじめ、毎熊克哉、檀ふみ、岸部一徳らが出演する。
水谷豊さんが自ら監督となった作品の第2弾です。
私はもう10年以上もハンドルを握っていない、ペーパードライバーゴールド免許皆伝(笑)ですが、この作品に出てくるような事故は、ハンドルを握る人なら誰もが遭遇しうることで、ヒヤリとした経験もあるかもしれません。決して起こしてはいけないことですが、自らの意に反して事故を起こしてしまった主人公は…やってはいけないことをしてしまいます。
水谷豊さんは、轢き逃げの犠牲となった女性の父親でした。今回の役は刑事ではありません。しかし、真相を求めて右京さんそっくりに動き始めます。どこにそんな運動神経があるんだという感じです。
そして、この轢き逃げ事件は、単なる過失運転による事故ではありませんでした。あっと驚くどんでん返しは、水谷豊さんの右京さん的行動のおかげです。そこに岸部一徳さんが出てくるから、もう相棒そのままでした。
役者のみなさんの演技はさすがという感じでしたが、犠牲者の女性の母が、たった1度泣き崩れた以外、ずっと冷静でした。犯人の妻と会ったラストでさえそうでした。
そこまで人間は感情を制御できるものなのか?と思ってしまったのは事実です。