As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

あわしまマリンパーク

深海水族館の翌日は、沼津港から少し離れた海辺にある「あわしまマリンパーク🐬」へ行くことにしました。
沼津港は市の中央に近く、魚市場もありいつもにぎわっていますが、そこから少し離れた内浦地区にある淡島は、昭和の雰囲気も残した長閑な島です。
淡島にはホテルの他、小さな水族館やイルカやアシカのショーがみられる「マリンパーク」があるのですが、それこそ「ラブライブ」以前は、地元の人が休日に訪れるような、ひなびた観光地でした。
そんな淡島に、数年前から日本中からお客さんが来るようになったのです。

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沼津駅から淡島のある内浦地区へ向かうバスは、当然「ラブライブ」仕様。
Aqoursのメンバーは、内浦地区にある私立の女子高に通っているという設定なので、アニメの中には内浦地区や淡島の風景がたくさん出てくるのです。

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お客さんは、明らかに聖地巡礼っぽい人と「一般」のお客さんが半々くらい。
Aqoursの子たちが着ている「学校の制服」にそっくりな、なんちゃって制服姿の若い女性もいます。
車内広告はもちろんラブライブ
車内アナウンスもAqoursのメンバーを演じる声優さんです。

沼津駅から40分ほどバスに揺られて、淡島へ向かう船乗り場に来ました。
乗り場の近くには、ラブライブのグッズを扱うお店があります。

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船に乗る、といってもわずか3分ほどなのですが、こちらの船ももちろんラブライブ仕様で、中には声優さんのサインもあります。
台風が去って青い海がキレイです。

あっという間に島に着くと、目の前に「淡島水族館」があります。昨日の深海水族館より小さな水族館に見えます。
入口で展示されていたのは「ウミウシ

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そして、このウミウシを擬人化したキャラクターが「淡島うみね」ちゃん。

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雌雄同体の萌えキャラなんだとか。

淡島水族館では、地元駿河湾の生き物を多く展示しています。

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そして、小さな水族館ならではの「展示の工夫」
地元の漁師さんに同行して、生き物の採集に行ったときの裏話などがあります。

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深海水族館の目玉でもある「メンダコ」は、どうやら食料には全く向いてない様子…

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小さいけど、スタッフの創意工夫が光る水族館でした。

水族館から少し歩くと「カエル館🐸」があります。
ここでは、常時何百種もの珍しいカエルを展示しています。

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なかなかキレイなカエルです。

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こちらは「グラスフロッグ」骨格が透けてしまいそうな透明感のある皮膚を持っています。

水族館を見て、カエル館を見てあっという間にお昼になりました。
島内には、水上レストランが1つ。海鮮丼のお店です。他にはカフェがあるだけです。

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Aqours丼」です。
メンバーの人数と同じ、9種類の具がのった海鮮丼なのです。沼津名産の鯵ももちろんありました。
せっかく沼津に来たのだから、新鮮な魚は食べて帰りたいものです。

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イルカショーは今は行われていないのですが、アシカショーをやっていました。
15分くらいで終わってしまう短いショーですが、これほど近くで見ることができたショーは他にありません。

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Aqoursのメンバーとのコラボの看板もありました。
アシカショーのお客さんも、レストランのお客さんも「ラブライバー」のお客さんと「一般?!」の方とが半々くらいでしたが、ラブライバーのお客さんグループが激しく盛り上がって周りに迷惑をかけている、ということは全くなく、むしろマナーが良くて好感が持てましたよ。正直「ラブライブ」がなかったら、いつ閉園してしまうか分からないひなびたマリンパークやその周辺の地域に莫大な経済効果をもたらしてくれている「聖地巡礼」のお客さんの動員には、沼津市もかなり力をいれているようです。

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こちらは「流しそうめん」ならぬ「流しアジ🐟」
ペンギン🐧たちが筒のなかを流れてくるアジに我先にと向かっています。全然ありつけない子もいるし、はたまた興味の無さそうな子もいます。さすが淡島水族館、見せ方で勝負しています。水族館のスタッフが「どの子が何匹のアジを食べたのか」カウントしていて、あまり食べられなかった子には後で追加のエサをあげているそうです。

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小さな島ですので、散策はあっという間に終わってしまいました。船から降りるとタクシーが停まっていましたが、ボンネットもサイドもバッチリラブライブでした。それからラブライブバスで沼津駅まで戻ってきました。台風で延期になっていた花火大会が行われるらしく、駅前は交通規制が出ていました。私たちはそのまま東海道線に乗って横浜へ戻ったのです。
アニメファンとそうでないお客さんが共存している沼津は、観光客誘致の良いモデルになっているでしょう。しばらくはこのブーム、続くかと思われます。