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大嘗宮

11月下旬の雲ひとつ無い晴天☀️の日、30年ぶりに都心に出現したものを見に出かけました。

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東京駅から丸の内方面に向かう大通りには、見事な銀杏並木が続きます。

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こちらは、紅葉🍁と十月桜🌸
春と秋のコントラスト。
そう、ここは皇居東御苑です。

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お目当てのモノが遠くに見えてきました。
先日行われた「大嘗祭⛩️」
天皇が即位して初めて行う新嘗祭のことで、その内容は極めて限られた人しか知らない、平安時代から伝わる秘儀とされています。
極めて宗教色の強い儀式ですが、文化財的な面も強いことから、公費を投じて実施されることには賛否両論もありますが、平成の御代替わりを踏襲する形で令和も実施されました。
大嘗祭を執り行うには、そのためだけに使われる「大嘗宮」を建立します。夕方から夜半未明までかかる儀式が終了した後、大嘗宮は一般公開され、そして壊されてしまうのです。
前回の大嘗祭から30年ぶりに建立された大嘗宮は無料で見ることができるので、一世一大の機会だからと仕事の無い平日に出かけて行きました。

それでもお天気が良かったのでかなり混雑し、皇居前広場をぐるりと回ってようやく東御苑についた時には、東京駅を出てから一時間近く経っていました。
大嘗宮は、その昔は江戸城の本丸が建っていた跡地である皇居東御苑に建てられたのです。

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遠くに大嘗宮が見えてからしばし、ついに正面にたどりつきました。
このアングルからの写真をなんとしても撮りたいので、もみくちゃにされます(笑)

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灯籠は、木の皮がついたままの丸太を使っていますので「黒木灯籠」といわれます。

正面からの写真がなんとか撮れたら、あとは大嘗宮をぐるりと一周するコースです。
儀式が行われた建物を横から見ることができます。

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この建物は、儀式が行われた「主基殿」を横から見たもの。天皇陛下はこの建物の中で神に山海の産物や穀物を捧げ、五穀豊穣を祈ります。

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「主基殿」の後方には「迴立殿」があります。
ここは、儀式に先立って両陛下がお召し変えをされた場所です。皇位継承にともなう一連の儀式を通じて、何回古式ゆかしい衣装を身に付けられたことでしょう。
「迴立殿」のところで大嘗宮は終わっていて、その後ろは柵でおおわれていました。背景には丸の内のビル群が写っています。
まさに、伊勢神宮が突如都心に現れたような不思議な感覚を覚えた大嘗宮見学となりました。