As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

沈まぬ太陽

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これはぜひ夫と見ようと前売り券を買って楽しみにしていた作品です。レディースデーでもないのに館内は満席。やっぱり関心が高いんですね。


国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまう。10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが……。
人気作家・山崎豊子による同名ベストセラー小説を、壮大なスケールで映画化した社会派ドラマ。日本が経済大国へと急成長した激動の時代を背景に、巨大企業に翻弄(ほんろう)されながらも自らの信念を貫く男の姿を描く。監督は『ホワイトアウト』の若松節朗、脚本を『陽はまた昇る』の西岡琢也が担当。組織と闘う主人公を演じた渡辺謙をはじめ、三浦友和石坂浩二など実力派俳優がそろったキャスティングにも注目。

とにかく長い、そして登場人物が多かった・・・ずっしり、ずっしりときますよ。

そして、途中休憩がある映画は初めてでした。

(あの休憩が後半に向けて気分を切り替えてくれましたね)

それにしても…「この作品はフィクションです」とテロップにもパンフレットにも書いてありましたけど、それが白々しい。ダレもまるっきりのフィクションだとは思ってませんから!!私たちもマイルを貯めて帰省のお世話になっているあの会社、あんな描かれ方をしたら社員は見に行っても社内では話せないかな?よりによって、経営再建で話題になった時期と映画の公開が重なったなんて…でも今の社員さんは「あの事故」当時社員でなかった人が今では多数でしょうから、あの事故のことは決して風化させないためにも向き合った方がいいかと思います。

どこまでがフィクションでどこまでが本当にあったことなのか…だんだんに混乱してきたのですが、御巣鷹山のあの事故」が起こった時、当時12歳でしたが(一報のテロップが入った時「クイズ100人に聞きました」を見ていたことまで覚えている)子ども心に激しい衝撃を受けたこと、あの事故を描いているから作品が印象的になっていると思いました。

正直、今のように働き方が多様な時代に生きていると主人公の恩地の生き方はいかにも昭和な感じがするし、妻のりつ子もいかにもな奥さんなので違和感を感じてしまったのですが。

お話自体が昭和のことだし。

恩地みたいに筋を通したそういう生き方があったのだと、その生き方のために子どもたちは時に傷ついたこともあったけど、やがて父の生き方を受け入れていったのだと、そう思いたいです。

逆に、極端な話行天みたいな生き方もアリだと思ってしまうけれども。

会社内部のドロドロとか、政府との関わりとか、これ描いていいのかよ~!?って内容がありつつ、また大作すぎて焦点がぼやけ気味になってしまったのではと思いましたが、やはり機会があればぜひスクリーンでの鑑賞をオススメしたい作品です。
テレビ放送、ドラマ化などは多くの壁があって難しいと思いますので・・・