As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

アントキノイノチ

昨日は暖かかったけど、また明日は寒くなりそうです。
今年も残り半年。映画もそろそろ大詰めです。というわけで先週見た作品です。
 
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高校時代、とある事件がきっかけで心を閉ざしてしまった永島杏平(岡田将生)は、遺品整理業を父親に紹介してもらい働き始める。そこで出会った久保田ゆき(榮倉奈々)や仕事仲間と共に過ごすうちに、杏平は少しずつ心を開き始める。そんなある日、ゆきは衝撃的な過去を杏平に告白し、彼の前から姿を消してしまう。
歌手さだまさしによる小説を、『ヘヴンズ ストーリー』が第61回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞などを受賞した瀬々敬久監督が映画化。複雑な過去を持ち心を閉ざした若者が、遺品整理業という仕事を通じて再生していく姿を描く。主演は『告白』『悪人』の岡田将生と、『東京公園』の榮倉奈々。2人を見守る重要な役どころで、ネプチューン原田泰造が出演するほか、若手注目株の松坂桃李、ベテラン柄本明ら多彩な顔ぶれが脇を固める。
 
第35回モントリオール世界映画祭イノベーションアワードを受賞した作品です。
また・・・ワタクシは主演の2人というよりは、主人公の高校時代の友人松井を演じた松坂桃季くんが見たくて足を運んだのであります。
遺品整理業という、あまり光があたらない分野の仕事は、無縁社会を思い起こさせます。
 
・・・それで、主題である「命」について思いをめぐらせるような、じんわり感動するような話になっているかと思ったのですが・・・どうもワタクシにはそれがあまり伝わってこなかったのでして
 
高校時代の回想と現在の「クーパーズ」でのできごとが交互に出てくるのですが、その構造だからなのか、なんだか見ていてもモヤモヤと中途半端感が残ってしまったのと・・・榮倉奈々さんの存在感は良かったのですが・・・最後は「そりゃないだろうよー!」と思ってしまい、それまでのエピソードの全てが何だったんだという感じになってしまったのです。一人一人のキャストはとてもよかったんだけど。
それから、役柄とはいえ仕方ないのですが、松坂桃季くんを見ているとツラくなってきましたね・・・
でも、あの暗さと悪意と寂しさを併せ持った役を演じられるようになって・・・戦隊ヒーロー「シンケンジャー」からオトナの俳優へとまた成長したなぁとシミジミ♪
 
終盤、主役2人の海岸でのシーンあたりからどんどん「え・・・こんな感じにまとめちゃうワケ?」と思っていたのですが、直後にありえない展開となり、最後が「イノキ」のマネでエンドロール。うーん・・・題材的には良かったと思うけど、メッセージをあまり感じられなかったのが残念でした。
アントキノイノチ、というタイトルはもちろんあのプロレスラーを思い起こさせますが、別にムリにそこに結び付けなくても良かったんじゃないかと思うのです。