As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

停電

日曜の深夜(いや、月曜の明け方か・・・)かつて経験したことの無いような台風の強風で寝られませんでした。我が家の窓は幸い雨戸があったのでガラスが割れることはありませんでしたが、初めて台風で恐怖を覚えました。

翌朝、風がおさまってから外に出てみると、隣の敷地から物置が飛んできて窓の近くに転がっていました。雨戸がなかったら確実にガラスが割れていました…

 

前日の夜、早々に娘の学校から休校のお知らせが来た時には「またか…」と正直思ったのですが、蓋を開けると電車がいつになっても動かなくて、こりゃとてもダメだと分かりました。事実、私も仕事には行けませんでした…

 

でもこの時は、千葉がとんでもないことになっているとは全く分かっていませんでした。ニュースも内閣改造やら新婚の小泉新大臣のことばかり…

 

昼過ぎのワイドショーに、君津で送電線の鉄塔が倒れているとやっていて、このあたりは停電してるのか、台風一過で暑いのにこりゃ大変だなぁと思っていたのですが、

夜になってから、君津からかなり離れた実家が朝から提出していることを聞いたのです。

「え?何?」と慌ててネットで調べると、何十万軒もの世帯で停電になっています。

東京にかなり近いごく一部を除いて停電しているのです。千葉市の中心部も一部やられています。そしてその停電は、どうやらそう簡単に解消されそうもない…

 

翌日も猛暑予想…かなりまずい状況です。

毎日お風呂に入れないわけにもいかないだろうし、何より熱中症が心配。それに停電のせいでスマホの充電ができないため、そのままでいたらいずれスマホが使えなくなります。

 

とは言っても、鉄道の混乱が収まった地域では、日常が動き始めていましたので仕事を休むわけにもいきません。ちょうど夫が運良く休みだったので、深夜にドン・キホーテに買い出しに行き、翌日実家に届けてもらうことにしました。

 

ドン・キホーテの駐車場には冠水からようやく水がひいた痕跡が残っており、地階のトイレは使えなくなっていました。

買い出したものは、飲料水にお茶類、乾電池で動く小型扇風機、スマホ充電器、クールダウンタイプのボディシート、カップラーメン、大量の氷です。

自宅で大型の保冷剤を冷凍庫に入れ、クーラーボックスの氷と保冷剤を詰めました。

このクーラーボックスの中の氷は停電期間中溶けずに持ったので、冷蔵庫の中のものを移し、食材のダメージを最小限にできました。冷凍庫のものは残念ながら処分となりましたが…それから、オール電化ではなかったので、ガスコンロが使えたのが救いでした。

 

千葉県内はSAもほぼ停電しており、トイレだけは使えましたが、自販機はダメでした。コンビニも閉まり、スーパーの食材もほとんどありません。

停電が長引くにつれ、浄水場の自家発電機も力尽き果てて断水エリアが増えていきます。携帯の基地局も自家発電機が切れていき、ネットがつながりにくくなり、スマホの充電はどんどん少なくなっていきました。

 

そんな状態が3日続き、実家の停電は復旧しましたが、その時点でも何十万軒も停電は続いていました。復旧工事のたびにあらたな故障が見つかったり、木の伐採が必要になったりして、復旧見通しはどんどんずれていきました。台風襲来から1週間後の週末に実家に行ったときには、ライフラインは全て戻っていましたが、道中にはまだまだ停電エリアがありました。その頃から急激に千葉大停電のニュースが増えてきて、合わせて住宅の破壊も相当多かったことが報道され始めましたが、やはり初動の遅さを感じます。都心から車で二時間もかからないような場所でこんなにダメージを受けるとは思わなかった、と思っていた人が多かったのでしょうか。

 

これだけ毎年のように各地で自然災害(とそれに伴う人災)に見舞われるようになったとは、地球温暖化によるものだと考えざるを得ませんね…