As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

早春を感じる和菓子

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引っ越し1週間前にそんなことしてる余裕あるのか?!って夫を家に残して出かけたベターホーム。
2月に入ったけど、1月分の講座を今日やることになっており、「ねりきり」と「うぐいすもち」でした。
ねりきりは、よく御茶席で出てきたりする色とりどりのあんこみたいなものでいろんな形をつくった和菓子です。今日は「椿」と「早春」の2種類を作りました。

まずうぐいすもちですが、これは案外簡単にできます。先月につづき「ぎゅうひ」を作りました。前回の「花びらもち」のぎゅうひは鍋で練って作ったのに、今回は白玉粉と水を砂糖を混ぜて「電子レンジにかける」だけです。これだけでもモチモチしたぎゅうひが出来上がります。できたぎゅうひに「青大豆」で作った薄緑色のきな粉を振ってから、こしあんを包んで形を整えます。

ぎゅうひの手触りは「このプニプニ・モチモチした感触がなんともいえない」感じです。


そして「ねりきり」ですが、これはまさに「和菓子職人の芸」です。
ねりきりの生地は、こしあんに少量のぎゅうひを混ぜているのです(へぇ~)
鍋の中で白あんをゆるめてからぎゅうひをよく混ぜ、こなしてから熱いうちにさらしの布巾の上で細かく分けて冷まします。まだちょっと暖かいうちに一まとめにしてからまた細かくして冷まします。
この作業の繰り返しで、ざらつきのないきめ細かい生地になります。
それから赤、黄、緑の色粉で着色し、こしあんを包み形を作っていきます。
ピンクと白い生地をぼかしてメインの生地をつくり、あんこを包んだら黄色で作った花芯、緑で作った葉をのせて「椿」の完成です。また、緑の生地に黄色をのせてぼかし、これであんこを包んだらふきんでぎゅっと茶巾に絞ったのが「早春」です。成型作業はグループのみんな無言でもくもくとやっていましたが、なんだか「一生懸命ねんど細工を作っている」ような気がしてきました。娘が時々遊んでいる色のついた小麦ねんどみたいです。今度娘がねんどで何か作ってといったら、今日のねりきりでも作ってみようかと思いました。
こうして作ったねりきりですが、他でいただくねりきりは外側が乾燥していたりするものもあるのに、自分で作りたてというのはフレッシュな感じがして美味しいです。和菓子やさんでも、ねりきりは大量に作れないので時間のある時にたくさん作って冷凍してから必要な分を解凍して売っていたりするものだそうです。

さて、来月はこしあんつぶあん両方作ります。タッパーを忘れないようにしなくちゃ。