「だから中３の修学旅行だよ」

そうなんです。今では「修学旅行」とは言わずに「研修旅行」と言うのだそうで。
修学旅行で京都、奈良といえば昼は「神社仏閣めぐり」、夜は「四条河原町」でお土産を探す、という記憶があるのですが、なんだか最近はちょっと違うような・・・
その修学旅行、改め研修旅行なのですが。最近は本当に「研修」が色濃くなっているような気がします。

まずは、いつぞやのブログにも書きましたが「体験学習」を設けていること。

そのときの記事はこちら→　http://blogs.yahoo.co.jp/furubou1118/48735163.html

きっと和菓子作り体験や八ッ橋作り体験などしていることかと思います。
それからビックリしたのは「班別行動にタクシーを利用している」こと。
夫の勤務先が私立学校だからというのではありません。今では公立学校でもごくごく普通に取り入れている学校が多いとか。タクシーを使うことへの割高感がなくなったのか、タクシー会社の新たなビジネス展開なのか。生徒たちだけで行動させるより安全ですし。
今となっては「海外への修学旅行」も私立のごく一部の学校だけが行っているわけではないですし、修学旅行も時代とともに変わっていくわけですね。

私が修学旅行で京都、奈良に行ったのは高校２年の時ですが、その時に泊まった宿聖護院御殿荘のことは今でもよく覚えています。
宿へつくとウェルカムサービスに、食べ盛りの高校生に嬉しいお夜食のサービス！
夕食が終わると、四条河原町へと繰り出しましたが、「付き合っているカップル」は宿を出る時と戻る時だけ男子同士、女子同士で行動、２人は現地で待ち合わせてそのままどこかへ消えてしまうのです！当然当時彼氏などいなかった私は女友達と夜の鴨川べりを歩きながら「あーあ、またカップルがいるよ」なんてぼやいていたというわけです。

それから、特に印象的だったのは「朝食にモスバーガーが出たこと！」

旅館の朝食がモスだった・・・この話は私たちの高校より先に修学旅行に行った千葉市内の県立高校から次々に流れてきました。きっとこの旅館、千葉市の高校御用達だったのでしょう。毎晩深夜まで盛り上がっていてなかなか寝ないでいたために、起床時間になっても布団から出られずグタグタしていたら、朝食のお盆（一人ずつお膳のように盛り付けられたもの）を持った仲居さんたちが「はよ起きなはれ～」と言いながら入ってきて生徒たちの布団を容赦なく片付けていき、ようやく起き上がると他の朝食メニューにまぎれてモスバーガーがお盆に乗っていた衝撃を忘れることが出来ません！
奈良に行くために班別に乗った路線バスでは道路事情が悪くて法隆寺に着くころにはバス酔いですっかりグロッキーになってしまい、肝心のお寺の中のことがほとんど記憶にないありさまです。

そういえば、京都での班別行動では、途中「チェックポイント」で先生のハンコをもらったのですが、なぜかその日、京都市内もチェックポイントの先生もすごくピリピリしていました。

なぜならその日は、東京で今の天皇陛下の「即位の礼」があったのです。

さすが「鳴くよ七九四うぐいす平安京」だけのことはある京の都、この日に「京都御所」を見学したいと言った班が即位の礼の関係で宮内庁から許可が出なかったとかなんとか・・・これも記憶あいまいです。
そしてその時にチェックポイントにいらした社会の先生は、大学が学習院の史学科で皇太子と同じ学年だったけど、ご学友にはしてもらえず、みんなが皇太子を取り囲んでいるのを遠目に見てるしかなかったと悔しそうに授業中に語っていました。そんなにご学友にあこがれていたのかしら？