As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

白夜行

続いてのレビューはこちらです。
 
イメージ 1
 
白夜行  監督:深川栄洋  主演:堀北真希  高良健吾
 
昭和55年、質屋の店主が殺されるという事件が起きるが、結局被疑者死亡のまま解決。だが、当時の担当刑事笹垣(船越英一郎)は、何か腑に落ちないものを感じていた。数年後、事件の殺人犯と目されていたがガス中毒死した女の娘雪穂(堀北真希)は美しく成長し、一方質屋店主の息子亮司(高良健吾)も事件後は家を出ており……。
今まで舞台化やテレビドラマ化されてきた、東野圭吾の人気小説を、『60歳のラブレター』の深川栄洋監督が映画化。ある殺人事件にかかわった人々の複雑な人間関係を軸に、19年に及ぶ男女の狂おしい愛情を描く。『ALWAYS 三丁目の夕日』などの堀北真希が聖女の顔をした悪女役で新境地を開拓。彼女の守護神のような相手役を、『おにいちゃんのハナビ』の高良健吾が好演する。互いの存在だけを頼りに必死に生き抜こうとする男女に課せられた残酷な宿命に言葉を失う。
 
原作を読んでしまってから見ると、原作との違いばかりに気がいってしまうので、最近は特にミステリーに関しては原作は読まずに見ることが多いのですが(それにこの作品、原作が長大な巨編なので、とても読みきれない・・・!学生時代は京極夏彦の大長編を読むガッツがあったのにね)、こんな大長編、連続ドラマでやったのはわかるけど、どうやって1本の映画に収めるのかしらと思いました。それでも本編149分とは十分すぎる長さですよね・・・でも、あまり間延び感もなくギリギリ1本にまとめきったと思います
 
なんだか全体的に暗く陰影が漂う物語なのですが・・・
そんな中での堀北真希の悪女ぶりが光ります
 
昨今の悪女といえば・・・世間を騒がせているのは何といっても仲間由紀恵美しい隣人 」ですが、
この映画の堀北真希さんは・・・いかにも「悪いことしそうな」雰囲気を漂わせず、凛とした美しさ、清楚な上品さのままに・・・その裏に秘めた悪女ぶりが発揮されるので、これもコワイことコワイこと・・・
もう哀しすぎるんですよ、高良健吾 なんか救われないラストでした。
 
でも、事件を追い続ける刑事役が船越英一郎さんだったので、
どうしても「2時間ドラマ」っぽい雰囲気はぬぐえず、最後は断崖絶壁かと思いきや・・・ビルでした(ネタバレ