As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ジーン・ワルツ

GW谷間の平日となった2日、10年前のアメリ同時多発テロの首謀者とされる、ビンラディン容疑者が射殺されたという衝撃的なニュースがありました。
どうして拘束して裁判するという方法をとらなかったのか?とまずは思ってしまいましたが、米軍の作戦やパキスタンとの関係や、いろいろ複雑な事情からそうなったようですが・・・
さて、今日から休日は後半戦に入り、近場の観光地がにぎわっているようですが、今日は家の中のやることが中心となり、夕方からスーパー銭湯くら寿司という、なんとも普段の休日的な1日でした。


 
それで、やっとタイトルのことを書くのですが、
この映画を見たのも随分前のことになります。もちろん震災前のことですので、印象が薄れてしまったかなと
思いましたが、今NHKでやっているドラマ「マドンナ・ヴェルデ」と重なってくるので・・・できるだけ混同しないように、映画のほうで思い出せることを書いてみます。
 
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不妊治療のエキスパートとして帝華大学病院で働きながら、廃院寸前の小さな産婦人科医院で院長代理を務める曾根崎理恵(菅野美穂)。そんな彼女が、禁断の治療をしているという。うわさを聞きつけた上司のエリート医師・清川吾郎(田辺誠一)は、理恵の周辺を探り始めるが……。
 『チーム・バチスタの栄光』『ジェネラル・ルージュの凱旋』の原作者で、現役医師でもある海堂尊のベストセラー小説を映画化した医療ミステリー。産科や地方の医師不足といった医療現場が抱える問題を背景に、禁断の治療をする医師の姿を描く。監督は『NANA』シリーズの大谷健太郎。ある疑惑の医師に、『パーマネント野ばら』の菅野美穂がふんするほか、共演には田辺誠一南果歩浅丘ルリ子ら実力派がそろう。
 
 『チーム・バチスタの栄光』でおなじみの海堂尊さん原作ですから、スリリングな医療ミステリーかなと思っていたら、小さな産婦人科を舞台にした、人間ドラマとなっていました。その中核が代理出産なのですが、重すぎることはなく、むしろ母と娘の絆を描くものになっていました。
20歳のシングル・マザーとなる妊婦さん、不妊治療、先天的な病のために生まれてくることができない命、その他にも産婦人科医療を取り巻く問題点などなど・・・2時間の作品に「詰め込まれすぎてる」感も否めなく、また、代理出産について、ヒューマンドラマだけで終わらせてはならないのでは?とも思ったのですが(そのことについては、NHKドラマ「マドンナ・ヴェルデ」で掘り下げて欲しいと思っていますが)、全編通して感じたのは、
命は生まれてくること、そのことだけでも奇跡なのだ、ということです。
奇跡によってもたらされた命だからこそ、大切に育み、自らの人生を充実して生きていきたい、そう願います。
 
なぜ、「ジーン・ワルツ」なのかというと・・・
ジーン、geneすなわち遺伝子の本体はDNAですが・・・
この先は高校生物の内容ですので、少々難しくなりますが。
DNAには「4種類の塩基構造」というのが存在します。略号でA、T、C、Gと表されますが、これらの塩基は「3つずつ並んで1つのアミノ酸」を指定しているのです。たとえばAAAと並ぶとコレ、ATGと並ぶとコレ、というように。とにかく「3つ並んだらどれかのアミノ酸を指定している」→「その通りにアミノ酸が並んで、たんぱく質を構成する」
この方法で、DNAはその遺伝子情報を、最終的にたんぱく質構造という形で表しているのです。
そうなのです、「3つ並ぶ」ということが、3拍子、すなわちワルツ、という意味になっているのですよ。