As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

化膿性関節炎

先々週でしたか、娘が指先が痛いというので見ると腫れていたので皮膚科に連れて行きました。おそらく爪回りのささくれからばい菌が入ったのだろうと思いましたが、診断の結果はやはりそうで、一晩絆創膏を貼って様子を見て、自然と傷が破れて膿が出てくるだろう、もしそうでなければ針でつついて膿を出す、ということでした。そして一晩たったら針でつつく前に膿が出たので抗生物質入りの軟膏を塗って治りました。

その時の様子を見ていた夫が「わざわざ皮膚科に行かなくても放っておけば治るよ。自分にも今傷ができてるけどこんなことで病院には行かないぞ」と、右肘にできた傷を見せました。いつできたのかも定かではないのですが、おそらくひっかき傷と思われる傷があり少し膿んでいたので、きちんと消毒しておいてねと言いました。

しかしそれからしばらく経っても傷はキレイなかさぶたにはならなかったのです。
日曜の夜、なんだか右肘が腫れているようだと言ってきました。土曜ごろから少しずつ傷回りが痛み始めていたのでした。ちょうど学校では中間試験が終わり、200枚以上のテストの採点のために肘を机についたまま作業をしていたら、肘と机が擦れて更に痛くなってきたのです。
明らかに左と比べて腫れている右肘を見て、これはヤバそうだから明日すぐに病院に行ってと私は言ったのですが、休んでまで行くつもりはない、そもそも採点作業で痛くなったのだからそれが終われば痛みと腫れは引くはずだ、そもそも私が大したことないのに病院に行きすぎだ、と。

娘のことなら私が自分で判断するけど、大の大人がそこまで言うんだから、もう知らない~

翌日私は夫の右肘のことは全く忘れてバイトに行ってしまいました。

すると夫から夜になって、勤務先近くの整形外科で点滴を打った、とメールが来たのです。

朝起きても右肘の腫れは全く引いておらず、熱感も感じたので、流石の夫もこれ以上放っておいたらマズイのでは、と思ったのだそうです。そして仕事が終わった後に病院に行くと、

「傷から入ったばい菌が肘関節を包む膜に入ってしまって炎症を起こしている」

と診断されました。
化膿性関節炎というようです。今回は、関節の中までは炎症が及んでいないようなので、外来治療で抗生物質と抗炎症剤の点滴と内服で良くなるが、関節の中にまで入ってしまったら、膜を切開する手術をしなければいけなかったそうです。さらに放っておけば、発熱等の全身症状が現れ、菌が血中に入って敗血症を起こして生命に関わる恐れもある、と。もちろん関節も動かなくなってしまいます。
傷に付いたばい菌は黄色ブドウ球菌などごくありふれたものですが、身体の中に入ってしまうと恐ろしいことになるのです。

やはり素人の自己判断は危険なんですよね。普段と違う事が起こったらとりあえず診察を受ける、これに尽きるのかなぁと。

夫は現在内服薬よりはるかに大量の抗生物質を数回点滴して、家でも薬を飲んでいますが、腫れは急速に引いて痛みもなくなりました。仕事には休まず行っていますが、しばらくは肘を無理に動かさないようにと包帯で腕を固定されています。

とにかもかくにも、大事に至らなくて本当に良かったです。

それにしても、入院、手術までには至らなくてもこんなことになるなんて…と思っていたら、今年夫は「大厄」の年だったのです。やっぱりね…

そして私も昨日からおでこに吹き出物ができて触ると痛いので皮膚科に行ったら、やはり感染症でしょうとのことで抗生物質を飲んでます。
昨今の洗顔料は、ミルク成分等が入っていて、汚れをきちんと落とせる成分のものが少ないから、そういう物を使っていると汚れが落ちずに皮脂がどんどん分泌されて「脂漏性皮膚炎」になってしまうから吹き出物ができたりそこから菌が入ったりするのだそうです。だから今使っている○ANCLの洗顔パウダーはダメ、シンプルで洗浄力がしっかりある石鹸で洗いなさいと言われてしまいました。