As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

予告犯

暑くて暑くて、参ります・・・まだ梅雨明けしていないのに。
というわけで、遅れまくっている映画のレビューです。

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予告犯 監督:中村義洋 主演:生田斗真戸田恵梨香

インターネット上に、新聞紙製の頭巾にTシャツの男(生田斗真)が登場する動画が投稿され始める。彼は動画の中で、集団食中毒を起こしながらも誠意を見せない食品加工会社への放火を予告する。警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香(戸田恵梨香)が捜査に着手するが、彼の予告通りに食品加工会社の工場に火が放たれる。それを契機に、予告犯=シンブンシによる予告動画の投稿とその内容の実行が繰り返される。やがて模倣犯が出没し、政治家殺害予告までもが飛び出すようになる。
ジャンプ改」で2011年から2013年にかけて連載されて人気を博した筒井哲也のコミックを実写化したサスペンス。法では裁けぬ悪や罪をネット上で暴露し、その対象への制裁を予告しては実行する謎の予告犯シンブンシとエリート捜査官の攻防が展開する。監督は『ゴールデンスランバー』、『白ゆき姫殺人事件』などの中村義洋。『脳男』などの生田斗真が、新聞紙製の頭巾を被った異様な主人公を怪演、その脇を戸田恵梨香鈴木亮平濱田岳荒川良々ら実力派が固める。息詰まるタッチに加え、社会のさまざまな闇に光を当てる硬派な視点にも注目。

予告編を見たときには、よくあるサスペンス映画かな?それにしても「法で裁けない罪を犯した犯人に制裁する」なんて、もう古典的すぎて新鮮味に欠けるな・・・と思っていたのですが、見終わったら予想していたのと全く違っていて驚きました。
これもいつものように、あらかじめ原作を読まなかったから、原作との違いにガッカリすることなく見ることができたように思うのですが・・・
終わったら、なんだか切なかったですね。今の日本が抱えている不の部分がみんなさらけ出されているようで・・・仲間のために、というだけの理由であそこまで人間は動けるものなんでしょうかね?恵まれない環境にあっても、努力をすればそこから這い上がれるって、エリート捜査官は言うのですが、実際にその努力ができる環境にいる人もほんの一握りなワケで、そうでない人の方が圧倒的に多いのです。
主人公だけが死んでしまっていいのか?とか、そもそもあの劣悪な環境で重労働をさせて現場監督をみんなで殺してしまって、何でその罪で捕まらないのか?とかツッコミたい部分はあったんですけど・・・でもそれ以上に鈴木亮平さんがガッシリしていたので「天皇の料理番」の兄やんとは別人だ・・・というところにビックリしたのでした。