As You Like It     ~気が向くままに~

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プラナリア

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-切っても切っても再生してくる生き物-


高校で生物の授業を受けていたら聞いたことがある生き物の名前かもしれません。
扁形動物に属していて、渓流などにすんでいる数十ミリの生き物ですが、上記のような性質があるので、実験材料にも良く使われます。
金曜から日曜まで部活の試合の引率に行った夫が今日は休みだったので(夏休み中は休みが不規則です)、2学期の授業で実験に使いたいというので採集に出かけました。
きれいな川・・・というので最初は奥多摩あたりを考えていましたが、そんな遠くまで行かなくても住宅街の中にプラナリアはいたのです!
その場所は、埼玉の志木市にある「せせらぎの小径」
人工的につくった川が流れている水辺の公園です。川といってもせいぜい数十メートルほどです。そんな中にいるはずがないだろうと川底の石をめくったところ、たくさんいたのです。
これまで遠出して取っていたのはなんだったんだろうといいながらたくさん採集してきました。今日の写真はその成果です(苦手な人はごめんなさい)
プラナリアの再生実験って、私も大学の時にやったことがあります。本当に頭をちょん切ってしまっても、数日経つと元通りに頭が生えてくるんです。プラナリアはそうやって増殖しているんですよ~

プラナリア、と聞くと山本文緒さんの小説を思い浮かべる人も多いかもしれませんね。
直木賞受賞作。小説「プラナリア」の主人公は乳がんを患った若い女性です。
次に生まれてくる時はプラナリアに・・・そういうものに生まれてたら取った乳も勝手に盛り上がって再建手術のお金も手間も省けたら・・・彼女はお酒の席でそういうんですよね。しらけてしまう場、困った友達、いいかげんにしろという恋人・・・彼女は友人や恋人を失っていってしまう・・・プラナリアのようなわけにはいかなくて。
この話、術後間もないころに読んだのですが、私にはかなりキツイ内容でした。
主人公の彼女の思っていることが、手にとるように分かるがゆえに、私の発する言葉が家族や友達を、みんな遠ざけているのか?って思ってしまって。
聞いたところによると、山本文緒さんの身の回りのお手伝いをしていた女性に本当に若くして乳がんを患った人がいるそうで、彼女をモデルにしたとか。
正直一度読んだきり、未だにもう一度読む気がしません。
小説として、フィクションとして、文学としてとらえてもダメですね。
これは個人的主観なんでしょうけど、やっぱり体験者でなければ、フィクションとしてとらえて欲しくない。病気と生きていく本人にとってはフィクションじゃないから、って思ってしまうんですよね。

なんだか本題から外れて長くなってしまいました。
夫がプラナリアを採集している間、私は水辺で娘を遊ばせていました。
初めての水遊びにバシャバシャと興奮したように遊んでいましたよ。
よく遊んで、よく寝て・・・それが一番ですね♪